シュリンクレザー(シュランケンカーフレザー)
シュリンクレザー(シュランケンカーフレザー)には、1864年からドイツにて皮革を鞣し(製作)しつづけている有名老舗タンナーである「ペリンガー社」とヨーロッパ最高級のタンナーとして有名なドイツの「ヴァインハイマー社」のレザーを使用しています。
ペリンガー社とは
ペリンガー社は、150年以上に渡って培ってきた革鞣しの技術と経験を、近代的な製造方法を結合させることで、安定した最高品質の革を供給しています。品質が良いだけでなく 環境に配慮したタンナーであることから、世界中のトップブランドから高い評価を得ています。
・ぺリンガー社のレザーの特徴
シュリンクレザーは、クローム鞣しのシュリンク(収縮)加工による自然の美しい「シボ」が特徴のレザーです。部位によってシボが大きかったり深かったりと様々な表情があり、同じものが2つとない天然革の個性をお楽しみいただけます。
・ナノガラスコーティング加工について
レザーの製造工程で ペリンガー社と共同開発したナノガラスコーティング(撥水加工)を施しています。
人体に無害で革の質感を損なわないガラスコーティングにより、レザー自体が水分を弾き、汚れやシミが付きにくい仕様を実現しました。より永く美しい状態をお楽しみいただけます。
3~4か月ごとにスプレーしていただくとコーティング効果が復活します。
ヴァインハイマー社とは
ヴァインハイマー社は2003年に、150年以上の歴史を持つFreudenberg Groupから独立。わずか20年でドイツ最大のタンナーに成長しました。150年以上に渡って培ってきた革鞣しの技術と経験を、近代的な製造方法を結合させることで、品質の高い革を供給しています。さらに、ヴァインハイマー社は、大きなサイズのレザーの生産に特化しており、生産工程において優れた表面品質を保つことができます。品質が良いだけでなく環境に配慮したタンナーであることから、世界トップのラクジュアリーハンドバッグブランドでのみ使われる最高品質の皮革です。
・ヴァインハイマー社のレザーの特徴
ヴァインハイマー社が製造するシュリンクレザーの中でも最高品質のものをオデッサレザーと呼びます。オデッサレザーは、クローム鞣しのシュリンク(収縮)加工によるシュリンクの粒が小さく均一なことが特徴のレザーです。
ポーランドのアルプス地方で育った牛から加工していますが牛の育った環境や、食べるものによって最終的な革の風合いが異なります。人間が食べるものによって髪のつやや、肌の質感が違うことと同じです。
・コーティング加工について
レザーのタンニングの工程の一部に "Easy Care"* と呼ばれる素材の加工を行っています。"Easy Care" の工程を行うことにより、最終製品が滑らかでありながら強度があり、厳しい使用環境や気候条件に耐えることができるような素材に仕上げます。これは特に、荷物を入れ持ち運びするバッグなどの耐候性や耐使用性が求められる製品に最適したレザーです。ヴァインハイマー社では、製造過程ですでに素材に"Easy Care" 処理が施されているため、後からコーティングを施すことはありません。
(*)"Easy Care" とは…特殊加工が施されたことにより、表面に水分や汚れが付着しにくく、汚れてもふき取りなどでお手入れが簡単にできます。ナノコーティングに匹敵する仕上がりの加工を製造過程で施しております。言葉の通り、簡単にお手入れができるように仕上がっており、合皮やコットン系のファブリック製品でも採用されています。
最高級レザーの品質
熟練した革鞣し職人の技こそが、色落ちや退色が殆ど無く、長い時間美しい発色を保てる「最高級レザー」を仕立てあげています。
また、シュリンクレザーは数あるレザーの中でも、とりわけ弾力があり、傷が付きにくく、水気にも強いのが特徴です。万が一 傷がついてしまった場合も目立ちにくく、浅いスリ傷であれば ふっくらと復元するほどの耐久性があります。