シュリンクレザーの特徴とお手入れ方法
シュリンクレザーとは
シュリンクレザー(シュランケンカーフレザー)とは、鞣しの段階で革を特殊な薬品につけることで、革の表面を自然に収縮(Shrink: シュリンク)させて独特のシボと呼ばれる模様の加工を施した革のことです。
シボの大小や深さなど一点一点が異なり、天然皮革でしか味わえないレザーの「表情」を楽しむことが出来るのがシュリンクレザーの特徴です。
シュリンクレザーの特徴
シュリンクレザーは、クローム鞣しのシュリンク(収縮)加工による自然の美しい「シボ」が特徴のレザーです。部位によってシボが大きかったり深かったりと様々な表情があります。
その全てが一点ものであり、全く同じものが2つとない天然皮革の個性を楽しめるのがシュリンクレザーの一番の魅力です。
革の表面にしま状の模様や長い筋が入ったトラや、革の表面が稲妻のような筋状に入っている血筋は、天然の本革である証です。合皮では決して見られない、本革だけの自然の刻印として親しまれています。
シュリンクレザーのメリット
シュリンクレザーのメリットは、数あるレザーの中でも とりわけ弾力があり、傷が付きにくく、永く綺麗な状態を楽しめることです。
万が一 、シュリンクレザーのアイテムに小さな傷がついてしまった場合も「シボ」のおかげで傷が目立ちにくく、浅いスリ傷であればふっくらと復元するほどの耐久性があります。
もっちりとした質感で、ずっと触れていたくなるようなラグジュアリーな手触りもシュリンクレザーならではです。
シュリンクレザーのデメリット
シュリンクレザーのデメリットは、特有のシボの溝の部分に汚れが溜まりやすい点です。
定期的にブラッシングや撥水コーティングなどのお手入れすることで新品の美しい状態が永く続きます。
シュリンクレザーの経年変化
従来のオイルレザーなどと比較すると、シュリンクレザーの経年変化(エイジング)は緩やかです。
また、レザーの表面にシボがあるため、シボのへこみ部分はシボの膨らみ部分よりも経年変化が緩やかで、膨らみ部分の方が早く経年変化する特徴があります。
きちんとお手入れをしすることで、より高級感のある風合いへ育てていくことができます。
シュリンクレザーのお手入れ方法
シュリンクレザーは表面にシボによる凹凸があります。溝になっている凹部分に細かな埃や汚れが溜まりやすいのが特徴です。
ブラッシングをして、表面の汚れをこまめに払い落とすのがお手入れのコツです。
レザークリームのふき取りも他のレザーと比較してしっかりと行うのがお手入れのポイントです。シボの溝部分にクリームが溜まらないように拭き取ります。
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BONAVENTURAのシュリンクレザーとタンナー
1864年創業の老舗タンナー「ペリンガー社」とヨーロッパ屈指のタンナー「ワインハイマー社」のシュリンクレザーを採用しています。
■ペリンガー社のシュリンクレザー
レザー製造工程でナノガラスコーティング(撥水加工)を施しています。レザー自体が水分を弾き、汚れやシミが付きにくい仕様を実現しました。より永く美しい状態をお楽しみいただけます。
■ワインハイマー社のシュリンクレザー
ワインハイマー社のシュリンクレザーの中でも最高品質のものをオデッサレザーと呼びます。オデッサレザーは、クローム鞣しのシュリンク加工によるシュリンクのシボがきめ細かく均一なことが特徴です。レザー製造工程で "Easy Care" と呼ばれる加工を行っています。表面に水分や汚れが付着しにくく、汚れてもふき取りなどでお手入れが簡単にできる加工です。
まとめ
シュリンクレザーの特徴とお手入れ方法について詳しくご紹介しました。
シボ革の凹凸から生み出される天然皮革らしい表情。もっちりとした柔らかさと高級感はシュリンクレザーならではです。
是非BONAVENTURAの店舗で実際のレザーの質感をお手に取ってご堪能ください。
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