革製品の中でも、財布のような小物類は使用頻度が高く手でさわることも多いため、経年変化が進みやすいものです。
きれいな状態で長持ちさせるためには、適切な方法と頻度で手入れを行うことが欠かせません。
この記事では、革財布のお手入れに必要な道具やお手入れの手順、汚れがひどい場合の対処法や理想的なお手入れの頻度などを解説します。
そもそも、革財布のお手入れは必要?
革財布は、定期的なお手入れが必要なアイテムです。
革財布は手のひらの油分が付着して経年変化が進みやすいため、適切な方法でお手入れを行わなければ、劣化を早めてしまう可能性もあります。
また、革財布の中でもあまりふれない細かい部分や革が折れ曲がっている箇所などは、少しずつ乾燥が進み、ひび割れてしまうこともあります。
革財布のお手入れのために必要な道具
革専用のブラシ
ブラシを用意する際は、革専用のブラシを選びます。
中でも、質感がやわらかめで、革を傷つけずにほこりや汚れを落とすことができる、馬毛のブラシを選ぶといいでしょう。
また、財布のお手入れ用のブラシを選ぶ際は、ミニサイズのブラシもおすすめです。
ミニサイズのブラシであれば、コンパクトで扱いやすく小回りもきくため、細かい部分や革が折れ曲がった箇所も簡単に手入れできます。
加えて、上級者向けのアイテムとして豚毛ブラシもあります。
豚毛ブラシはクリームを革になじませやすいという特徴があるため、艶感をしっかりと出したい場合に適しています。
ただし、豚毛ブラシは硬い質感のため、コードバンなどの柔らかい革に使用すると傷をつける原因になるため、どんな種類の革にも使いやすい馬毛ブラシのほうが万能です。
ブラシ選びで悩んだら、まずは馬毛ブラシを選ぶのがおすすめです。
革専用のクリーム
革財布のお手入れには、革用のクリームも必要です。
オイルを使用すれば革の表面がしっかりと保湿され、コーティング効果を得ることができます。
また、革をやわらかく仕上げてくれる効果もあります。
ただし、オイルを革製品のお手入れに使うと、革やオイルの種類によっては革にシミができてしまう可能性があります。
そのため、革製品のケア初心者にはオイルは不向きといえるでしょう。
革製品ケア用のクリームは、初心者でも扱いやすい保湿アイテムです。
クリームは油分と水分のバランスが良く、オイルよりもゆっくりと表面に浸透するため、シミができにくいという性質があります。
なお、初めてクリームを使う際は、あらかじめ目立たない箇所に少量をつけて、色落ちやシミができないかチェックすることが重要です。
クリームと革の相性が悪いと、色落ちやシミが目立ってしまう可能性もあります。
やわらかい布や皮革用のクロス
革財布のお手入れには、やわらかい布や皮革用のクロスも必要です。
布は、革財布についた汚れなどを乾拭きで落とすために使用します。革を傷つけないよう、やわらかい素材の布を用意しましょう。
革製品のケア専用のクロスの代わりに、布目の細かなタオルや使い古した白地のTシャツなどを使うのもおすすめです。
革財布のお手入れ方法
1. ブラッシングと乾拭きでほこりを取る
まずは馬毛ブラシを使い、革の表面とステッチ穴に入り込んだほこりや汚れを取り除いていきます。
馬毛ブラシは毛の密度が高く適度な弾力もあるため、最初のブラッシングにも使えます。
ほこりや汚れがついたままケアすると、部分的に汚れが目立ったり、適切にケアができずに劣化が進んだりする原因となるため、ここできちんと落としましょう。
ブラシがない場合は、革用クリーナーを柔らかい布に取って優しく拭き取ります。
また、ステッチがある部分や両側面のマチは、隙間にほこりや汚れが溜まりやすいため、ブラッシングや乾拭きで隅々まで掃除することが大切です。
2. 革用のクリームを塗り込む
革財布に付着したほこりを取ったら、次はブラシや布を使って、革用のクリームを全体になじませます。
クリームをブラシでなじませる際は、豚毛ブラシを使うのがおすすめです。
また、ブラシだけではクリームを塗り広げるのが難しいため、布も併用して全体にムラなく塗ることが大切です。
革財布であれば、使用するクリームは真珠の粒程度の量で十分です。
まずは目立たない部分に少量を塗り、素早くなじませましょう。
3. 塗ったクリームをなじませて乾拭きする
クリームを革の表面に塗ったら、豚毛ブラシでなじませましょう。財布全体にムラなくのばすことが大切です。
全体になじませたら、最後に革財布全体を再び乾拭きして、表面に残ったクリームを取り除きます。
革用のクロスはもちろん、白地のTシャツの切れ端などで代用しても問題ありません。
ここで馬毛ブラシや豚毛ブラシを使用すると、さらに革財布に艶を与えることができます。その場合は、好みの艶感に仕上げましょう。
お手入れを終えて艶感が足りないと感じたりカサつきが気になったりした場合はクリームを、追加してウェット感や艶感を補うのがおすすめです。
革財布はハンドクリームでもお手入れ可能?
インターネットなどで革財布のお手入れ方法を調べると、ハンドクリームで革のケアができるという記事もいくつか見られるため、本当にハンドクリームを使ってもよいのか疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、ハンドクリームはあくまで人間の皮膚を潤すためのアイテムで、革製品のケアには向かないものです。
革製品には、専用のオイルやクリームを使ってケアすることをおすすめします。
お気に入りの革財布をきれいな状態で長く使い続けるためにも、お手入れは適切なアイテムと方法で行うことが大切です。
汚れがひどい場合の対処法は?
BONAVENTURAの革用クリーナーについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。
また、革財布の小銭入れの部分は、特に汚れやすいところです。
酸化した小銭によってサビが発生し、汚れとして革財布に付着します。
小銭入れの汚れは、まずティッシュを使用してある程度汚れを落としたのち、革用のデリケートクリームをつけたクロスを使って念入りに拭くことで、きれいに落とすことができます。
加えて、あまりに時間が経過している汚れは革の奥に染み込んでいるため、表面の汚れを落とすための消しゴムでは対処できないこともあります。
落ちない汚れは無理に落とそうとせずに、革のメンテナンス専門店などに相談することをおすすめします。
BONAVENTURA製品をお使いの方は、こちらの修理受付フォームからご連絡ください。
BONAVENTURAの本革製品は、ナノガラスコーティング加工という撥水コーティングを施しているため、水を弾く上に、製品に汚れがつきにくい仕様となっています。
BONAVENTURAには革財布をはじめ、毎日安心してお使いいただけるアイテムがそろっています。
BONAVENTURA製品のナノガラスコーティングについて、詳しくは下記のページをご覧ください。
革財布のお手入れはどのくらいの頻度で行うべき?
BONAVENTURAおすすめの革財布
長く使い続けられる革財布をお探しの方には、150年以上の歴史を持つ名門老舗タンナーの上質な本革を採用した、BONAVENTURAの革財布がおすすめです。
ここでは、BONAVENTURAの革財布の中でも特におすすめのアイテムを3つご紹介します。
革財布を定期的にお手入れして、美しい状態を保ちましょう
革財布は、今回ご紹介した道具を使い、適切な方法と頻度でお手入れすることで、美しい状態を保つことができます。
きれいな状態で長く愛用するためにも、革の状態をチェックしながら定期的にお手入れをすることが大切です。
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