革のバッグは、正しくお手入れをすることで美しいツヤを保てる上、やわらかくしなやかな状態で長く愛用できます。
革のバッグをお手入れする際は、手順を守り、革を傷めない道具を使用することが大切です。
この記事では、革のバッグのお手入れ方法と使用する道具について解説します。お手入れの際の注意点や、革のバッグの保管方法も見ていきましょう。
革のバッグのお手入れはなぜ必要?
革のバッグをお手入れするタイミングと頻度
革のバッグのお手入れで必要なもの
革用ブラシ
革用のブラシには、「馬毛」「豚毛」「山羊毛」などの種類があり、それぞれ毛の硬さや用途が異なります。
革のバッグのお手入れであれば、馬毛のブラシがおすすめです。
馬毛はやわらかく細いため、革を傷めずツヤ出しができる上、縫い目などに溜まった細かいほこりや汚れを落とす際にも役立ちます。
革用のメンテナンスクリームまたはオイル
革のバッグをお手入れする際は、革用のメンテナンスクリームまたはオイルが必要です。
メンテナンスクリームには、撥水性や防汚性を高めるといった特徴があります。一方、メンテナンスオイルには、革の油分を取り戻す、保革に優れた商品が多くあります。
ただし、メンテナンスクリームやオイルは、商品によって性質が大きく異なるため、「ツヤが出るもの」「マットな質感になるもの」など、ご自身の好みの仕上がりを考慮して選びましょう。
なお、伸びがいいクリームやオイルは、革に塗った際にムラになりづらいため、革のお手入れに慣れていない方にはおすすめといえます。
スポンジまたは布
スポンジまたは布は、革に塗布したメンテナンスクリームやオイルを伸ばす際に使用します。革を傷つけないように、やわらかな質感のものを選ぶことが大切です。
スポンジは、メンテナンスクリームやオイルに付属されていることが多いですが、別途用意する場合は、クリーム塗布専用などのスポンジがおすすめです。
布は、綿100%であれば使わなくなったTシャツの切れ端などでも問題ありません。
乾拭き用の布
乾拭き用の布は、お手入れの仕上げにバッグを拭き上げるために使います。
乾拭き用の布に関しても、綿100%で、やわらかい布がおすすめです。
メンテナンスクリームやオイルの塗布兼仕上げの乾拭きができる、革専用のクロスなども販売されています。
革のバッグのお手入れ方法
1. 革用のブラシで表面のほこりを払う
まずは革用のブラシを使い、バッグ表面のほこりを払います。強くこすらずに、なでるように優しくブラシをあてることがポイントです。
縫い目など、ほこりが溜まりやすいところに注意しながら、ブラッシングしましょう。
ほこりが付着したままだと、この後に行うメンテナンスクリームなどの塗布がうまくいきません。細部まで念入りに行うことが大切です。
2. メンテナンスクリームまたはオイルを塗る
バッグのほこりを払えたら、革用のメンテナンスクリームまたはオイルをスポンジか布に取り、革表面に薄く塗っていきます。
メンテナンスクリームやオイルは、塗りすぎるとシミになってしまう可能性があるため、少量ずつ丁寧に塗りましょう。
乾いた手でバッグにふれた際、しっとりとした感触を覚える程度が仕上がりの目安です。
そのまま少し時間をおき表面を乾かすと、メンテナンスクリームやオイルが革へ浸透します。
3. 乾拭き用の布で拭き上げる
メンテナンスクリームやオイルを塗り、時間をおいたら、乾拭き用の布で拭き上げれば完成です。優しく丁寧に、全体を拭き上げましょう。
ボストンバッグのようなサイズの大きなバッグの場合は、メンテナンスクリームやオイルを塗布し、乾拭き用の布で拭き上げる作業を狭い範囲ごとに行い、少しずつ仕上げる方法がおすすめです。
メンテナンスクリームやオイルの塗り漏れを防ぎ、仕上げの拭き上げも隈なく行えます。
革のバッグのお手入れの注意点
清潔なお手入れ用品を使う
革のバッグをお手入れする際は、清潔なお手入れ用品を使うことが大切です。
ブラシやメンテナンスクリームなどを塗布するスポンジ、乾拭き用の布に汚れが付着していては、お手入れの際に革が汚れてしまいます。
革のお手入れ用品を使用した後は、しっかりと汚れを落とし、清潔な状態で保管しなければなりません。
布に付いたメンテナンスクリームの落とし方などは、商品によって異なるため確認が必要です。
メンテナンスクリームやオイルは適量を使う
メンテナンスクリームやオイルを革に塗布する際は、塗りすぎに注意しましょう。
塗りすぎてしまうと革にダメージを与え、手触りや見た目が悪くなってしまいます。また、カビの発生やシミの原因にもなりかねません。
なお、メンテナンスクリームなどを使う際は、全体に広げる前に一度、バッグの目立たない部分に塗布することをおすすめします。
目立たない部分でテストすることで、シミができたり色落ちしたりしないかを確認できます。
濡れてしまったときはすぐに乾燥させる
前述のとおり、革のバッグが濡れてしまったときは、お手入れが必要です。
ただし、まずはタオルやハンカチなどで水分を拭き取り、風通しのいいところで完全に乾かさなければなりません。
濡れたままにしたり、乾いていない状態でお手入れしたりすると、カビの発生やシミの原因になるおそれがあります。
また、革のバッグが濡れてしまったからといって、ドライヤーなどの温風で乾かしてはいけません。革に温風をあててしまうと、革が収縮・硬化してしまう可能性があるためです。
乾燥させる際は、風通しのいい場所で陰干ししましょう。
革のバッグの保管方法
革のバッグを正しくお手入れして長く愛用しよう
革のバッグをはじめとする革製品は、長く使うことを想定して購入する方が多いのではないでしょうか。
革製品は、日頃からお手入れをしていれば、美しい状態で長く愛用することができます。ご紹介した手順や注意点を守り、正しい方法でお手入れをすることが大切です。
ただし、ご自身で丁寧にお手入れをしていても、場合によってはプロの手を借りた修理が必要になることもあるかもしれません。
お気に入りのバッグを長く使うためにも、修理などを受け付けてくれるアフターケアがある商品だと安心です。
150年以上の歴史を持つ名門老舗タンナーの上質な本革を採用した製品を扱うBONAVENTURAには、「ライフタイム保証」というサービスがあります。
不具合や困りごとがあれば、公式サイトから問い合わせが可能なため、安心してご使用いただけます。
また、BONAVENTURAの革のバッグは、洗練されたデザインと豊富なカラーバリエーションが特徴です。
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