革製品には、本革でできた製品だけでなく合皮でできた製品もあります。
本革は本物の動物の皮を使用していて高価、といったイメージを持つ方も多いかもしれません。
では、本革と合皮には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、本革と合皮の違いや見分け方のほか、本革ならではのメリットやデメリットなどを詳しく解説します。
本革は、本物の動物の皮を使用した革のこと
本革と合皮の違い
合皮とは、合成皮革(PU)のことで、見た目を本革に似せてはいるものの、動物の皮は原料に一切含まれない人工素材です。
本物の動物の皮を使用していない点が、本革との大きな違いです。
合皮は英語で「fake leather」と呼ばれることからも、本物の皮でないことがわかるでしょう。
合皮は、基本的に布地にポリウレタンや塩化ビニールなどの合成樹脂を塗って作られています。
ポリウレタンを使用したものは「PUレザー」、ポリ塩化ビニールを使ったものは「PVCレザー」と呼ばれます。
近年は加工技術の向上によって、本革に非常に近い見た目の合皮も増えていますが、その性質は大きく異なります。
本革と合皮を見分ける方法
においを嗅ぐ
まずは、本革か合皮か知りたい革のにおいを嗅いでみましょう。
合皮は、ビニール素材のような独特なにおいがします。見た目からは判別しにくくても、においからその違いを明らかに感じられるはずです。
断面を確認する
革の断面を確認することで、本革か合皮かを判別することが可能です。
本革の場合は、本物の動物の皮を使用しているため断面に大小さまざまな繊維が見られます。少し毛羽立っていることもあります。
一方、合皮は、繊維生地を合成樹脂でコーティングした素材です。
そのため、断面がコーティング材で隠れていたり、本革にみられる繊維がなかったりした場合は、合皮と判断できます。
水を垂らす
少量の水を垂らすことによって、本革と合皮を見分けることができます。
本革は水を吸い込みますが、合皮は水を吸収しません。これは、合皮は表面を合成樹脂でコーティングしているためです。
なお、BONAVENTURAの本革製品は、ナノガラスコーティング加工という撥水コーティングを施しているため水を弾きます。
またこの加工により、製品に汚れがつきにくい仕様にもなっているため、毎日安心してお使いいただけます。
BONAVENTURA製品のナノガラスコーティングについて、詳しくは下記のページをご覧ください。
製品のタグを確認する
一部の革製品については、製品についているタグを確認することによって、両者を見分けることが可能です。
合皮を全部または一部に使用した衣類は、家庭用品品質表示法により、使用樹脂の種類と加工方法に応じた取扱方法を具体的に表示することが義務づけられています。
また、革製品の鞄についても、外面積の60%以上が本革である場合には、どの種類の革を使っているのか、取扱方法とともに明記することが義務づけられています。
そのため、アイテムによっては製品タグから合皮が使用されているかどうかを確認することができるのです。
すれた部分を確認する
多くの場合、革にすれた部分があれば、その状態から本革か合皮かを判別することが可能です。
本革は染料や顔料で仕上げているため、すれた部分は色落ちが起こり、染色前の色が出ることがあります。
一方、合皮の場合は、すれるとひび割れたりはがれたりして、中の布地が見えることがあります。
本革のメリット
丈夫で長く使える
丈夫で長持ちという特徴は、本革の最大のメリットといえるでしょう。
本革は吸湿性と放湿性が高く、さまざまな天然素材の中でもこの2つの性質において非常に優れた素材です。
日本は湿度が高いため、特に鞄や靴、財布などの毎日のように使うアイテムは、湿気に強い素材のものを選ぶ必要がありますが、本革のアイテムであれば安心して長く使い続けられます。
さらに、耐久性も高く、メンテナンス次第で破れたりはげたりすることなく使い続けることができます。
専用クリームなどで定期的に手入れをすれば、10年程度使うこともできるでしょう。
BONAVENTURAの製品には、ライフタイム保証がついています。ライフタイム保証とは、商品に付属しているカードから保証登録することで受けられる、商品保証サービスのことです。
ライフタイム保証によって、スマートフォン用ケースやバッグ、財布など、ほぼすべての商品の修理・メンテナンスサービスを受けることができます。
BONAVENTURA製品のライフタイム保証について、詳しくは下記のページをご覧ください。
経年変化を楽しめる
本革を使用した製品は、使い込むことで色や風合いに深みが増していくため、経年変化を楽しむことができます。
本革を使い込むと色が濃くなり、独特のツヤやグラデーションが表れるのです。まさに「革を育てる」かのような経年変化を楽しむ方も少なくありません。
本革の経年変化によって表れる革の表情は持ち主によって異なるため、世界でひとつだけのオリジナルのレザーアイテムを育てることができるでしょう。
サステナブルな素材である
サステナブルな側面を持っている点も、本革のメリットのひとつです。
現代の多くのタンナーは、レザーの原材料に畜産副産物を使用するなど、地球環境に配慮したものづくりをしています。
BONAVENTURAでは、環境負荷の高い石油由来の合成皮革は一切使用しておりません。
最先端の設備を持ったタンナーでなめされたサステナブルな天然皮革を、さまざまなレザーアイテムに余すところなく利用しています。
BONAVENTURA製品の地球環境に配慮された最高品質レザーについて、詳しくは下記のページをご覧ください。
本革のデメリット
本革のデメリットも把握しておくことで、アイテム選びの際の参考にすることができます。
目的や予算に合ったアイテム選びができるよう、本革を購入したり使用したりする際の注意点も確認しておきましょう。
シミができることがある
本革のデメリットは、シミができることがあるという点が挙げられます。
本革は水に弱く、表面が水に濡れた状態で放置すると繊維に水分が染み込み、シミや水ぶくれを起こしてしまいます。
特に雨の日は、本革を使用したアイテムの使用には注意しなければなりません。
シミや水ぶくれ対策としては、防水スプレーの使用が効果的です。また、クリームを使った適度なお手入れも、シミ予防につながります。
値段が高い場合がある
値段が高い場合がある点も、本革のデメリットです。
本革は動物の皮を使用しており、生産量にも限りがあるため、合皮を使ったアイテムよりも、本革を使ったもののほうが高くなる傾向があります。
また、本革の中でも、稀少な動物やランクの高い部位を使用したものは、特に値段が高くなります。
どのようなタイプの本革を使用しているのかに注目することでも、値段の違いを把握することができるでしょう。
BONAVENTURAおすすめの本革アイテム
長く使い続けられる本革の革小物をお探しの方には、150年以上の歴史をもつ名門老舗タンナーの上質な本革を採用した、BONAVENTURAの革製品がおすすめです。
ここでは、BONAVENTURAの革製品の中でも特におすすめの本革アイテムを3つご紹介します。
長く使える上質な本革製品を探すならBONAVENTURA
本革の魅力を知った上で使うことで、長く愛用しながら革を育てる楽しみも生まれます。
製品やメンテナンス次第では10年以上使い続けることもできるため、お好みの上質なレザーアイテムを探してみてはいかがでしょうか。
なお、BONAVENTURAの製品は、合皮を一切使用していません。
長く使い続けられるシュリンクレザーの革小物をお探しの方には、150年以上の歴史を持つ名門老舗タンナーの上質な本革を採用したBONAVENTURAの革製品がおすすめです。
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